エレキギター・ベース配線図集
目次の中から見たい配線図を選択してください。
同じ機種でもメーカー・年式・グレード等によって配線の取り回しや使用している電子部品の容量が違います。
イラストのポット、ミニスイッチは裏から見た状態です。
ハムバッカー等、ピックアップベースプレートのアース線等は記載を省略しています。
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スイッチのポジションと接点の関係性は別ページで紹介しています。
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主要モデル配線図の目次
レスポール・SGタイプの配線図と配線例
SG・レスポールタイプの配線方法は、なるべく分かりやすい感じで動画にまとめてYouTubeで公開しています。
配線図を見ただけではよく分からないという場合には、こちらの動画を参考にしてみてください。
レスポールやSGタイプの配線図です。(一部のモデルを除く)
レスポールやSGはボディ形状やスイッチ位置が違うだけでコントロールの内容や配線方法は同じです。実施に組込みを行うと下のような感じになります。
わかりやすいように配線材の色を使い分けてSGのコントロールを組み直してみました。
ピックアップ線は“網シールド”タイプです。網部分が太緑表記で芯線が太赤表記となっています。
緑色の線はアースの線です。最終的にジャックのコールド側に繋がっていれば問題ありません。なので、上の配線図と下の配線図では弦アース(Bridge)の接続場所が違いますが問題ありません。
ピックアップのベースプレート及びシールド線のアース接続は記載を省略しています。接続の必要がある場合はアースへの接続を行います。
コイルタップ機能の追加改造例
トーンのポットをスイッチ付きのポットに交換し、ノブの上げ下げによるスイッチの切り替えでコイルタップモードを切り替えるコントロール例です。
この配線の場合、コイルタップはフロントとリアと別々に切り替えが可能です。
網シールド線のようにタップ線が無い場合には、4芯線に交換する等の方法でピックアップからタップ線を引き出す作業が必要になります。ピックアップコイル断線のリスクがありますので、作業に不安がある場合には楽器店やリペアショップへ相談することをお勧めします。
その他レスポール・SGの配線改造例は2ハム配線図一覧のページをご覧ください。
レスポール 3ピックアップ配線図
市販されているレスポールタイプの3ハムバッキングピックアップに多い配線コントロールです。
トグルスイッチはスタンダードな2ハムのレスポールとは違う構造のものが必要となります。
センターピックアップはリアのピックアップと共に出力され、単体で出力することは出来ません。センターピックアップのボリューム・トーンのコントロールはリアのピックアップと共有です。
レスポール 3ピックアップ配線図 改
配線方法を変えることで3ボリューム1トーンにした配線です。
ピックアップセレクターは各ピックアップを個別に選択する配線となっています。
トグルスイッチはスタンダードな2ハムのレスポールとは違う構造のものが必要となり、3ピックアップ用と明記されたスイッチの中でも条件を満たしたものでなければこのコントロールを組むことは出来ません。
レスポール 3ピックアップ Free-Wayスイッチ
フリーウェイスイッチを使った3ハムの配線例です。
ボリュームとトーンのコントロールはセンターとリアで共有としています。
トグルスイッチの③②①側では、通常の2ハムのレスポールと同じコントロールとなります。
④⑤⑥側ではセンターピックアップを生かしたサウンドが出力されます。
テレキャスター配線図
テレキャスタータイプの配線です。
ボリュームに0.001µFのハイパス用コンデンサが取り付けられています。
ハイパスコンデンサはボリュームを絞った状態でも高音域のみ出力側へバイパスする仕事をしています。
イメージとして、ボリュームを絞った際に音の電気信号は高音域側からアースへ流れ、ボリューム100%の時に比べて70%の時の方が全体の音に比べて高音域が少ない状態となるので、コンデンサで高音域だけポットを通さずバイパスさせてる仕組みです。
レバースイッチ本体が樹脂の場合はアースに繋ぐ必要はありません。
テレキャスター 4WAYレバースイッチ
4WAYのレバースイッチを使用することで一般的なテレキャスターの①③④の出力に②の出力パターンを追加した配線コントロールです。
②は2つのピックアップを直列配線するかたちとなりますので、ハムバッカーピックアップと同じ配線接続となり太くパワーのあるサウンドが出力されます。
このコントロールを実現するためには、通常ピックアップのコールド出力線に接続されているピックアップのカバーアース線を分離し、個別にアース接続する必要があります。(イラスト青線)
ムスタング配線図
ムスタングタイプの配線図です。ピックアップにそれぞれ3WAYのスライドスイッチが接続されていて出力選択を行います。
スイッチがセンターポジションの場合には出力回路が断線状態となる為、ピックアップ出力はアンプ側へ出力されません。
セレクターのAとBでは出力されるサウンドは同じですが位相が違います。ピックアップを単体で鳴らしている時にはA側でもB側でも通常のピックアップサウンドが出力されます。
フロントとリアのピックアップを同時に鳴らした時にスイッチ方向が両方Aか両方Bなら正位相のサウンドが出力されます。
片方はA方向なのにもう片方はB方向にある場合には逆位相となりフェイズサウンドが出力されます。
プレシジョンベース配線図
プレべの配線図です。
メーカーによってトーンコンデンサの繋ぎ方(位置)が図と違うものがありますが効果は同じです。
プレべのピックアップはセパレートタイプになっていてシリーズ(直列)配線となります。
メーカーによってはピックアップの下に真鍮のプレートが入っているものがあります。ノイズ対策の為のものですので弦アース同様アースに接続してノイズをアースへ落とします。
ジャズベース配線図
各ポットとジャックを繋いでいるのアース線(緑色点線部)はコントロールプレート自体がその役割を成している為、市販品の中にはリード線による配線が省略されているものもあります。その場合にはリード線を追加することでライブ中などに万が一ポット・ジャックが緩んだ際の接触不良の防止効果があります。アーシング効果による音質変化もあると思います。コントロールプレートをプラスチックや木材等の絶縁体物質に交換する場合には要チェックポイントです。
メーカーによってはピックアップの下に真鍮のプレートが入っているものがあります。ノイズ対策の為のものですので弦アース同様アースに落とします。
ジャズベース シリーズ/パラレル フェイズスイッチ
プッシュ・プルのスイッチポットを2個使用してシリーズ/パラレルとフェイズの切替えを可能とした配線です。
スイッチを操作しない状態では通常のジャズベースのコントロールとして機能します。
リアボリュームのポットをプルした場合、フロントとリアのピックアップがシリーズ(直列)配線になりハムバッキングのような太いサウンドが出ます。このとき、フロントがマスターボリュームとなりリアのボリュームポットは無効となります。
トーンポットをプルした場合、リアピックアップの位相が逆になるのでフロントとリアのミックスサウンドがフェイズサウンドとなります。
※スイッチ付きのポットを使用する場合はコントロールキャビティの深さに注意が必要です。
ジャズベース改 バランサーポット配線
Frontisland “01” 配線図【EMG】
自作したギターFrontisland “01”の配線図です。
EMGピックアップ(EMG81×2)を使用した配線図となります。
実際のリード線のカラーは[赤(ホット)→白][緑(アース)→黒][ピンク(バッテリー⊕)→赤]です。
EMGはソルダーレスキット(ハンダを使わずにコネクターで接続出来る仕様)となっていて、付属の説明書を見れば簡単に組込むことが出来ますが、状況に合わせてハンダによる作業が必要です。
EMGのアクティブタイプは配線が複雑に思われがちですが、基本的な部分はパッシブピックアップと同じです。
ポットやトーンコンデンサは数値が25kになります。25kであればスタックポットやプッシュ・プルスイッチ付きのポットも使用可能です。
6Pのon-onミニスイッチをミュートスイッチ(キルスイッチ)として取付しています。
ジャックはステレオジャックを使用します。ジャックはアクティブ電源のスイッチの役割を持っています。
新品のEMGピックアップにはボリュームポット・コンデンサ付トーンポット・ジャック・専用リード線が付属品として付いています。
Frontisland “04” 配線図
自作したギターFrontisland “04”の配線図です。
ピックアップはフロントにHot RailsリアにDuncan Distortionを搭載しています。
こちらの配線ではハムバッキングピックアップのタップ時に抵抗を使用しており通常のタップサウンドとは違ったサウンドトーンを得ることができます。
歪みに特化したピックアップを使用している場合にクリーンサウドをキレイに出力するのには使えそうです。
Frontisland “05” 配線図
自作したアクリルギターFrontisland “05”の配線図です。
ピックアップはディマジオで、フロントにPAF 36th AnniversaryリアにD-Activatorを載せてみました。
トグルスイッチはボックスタイプを使用してみました。カチッとした操作感が良い感じです。
今回はボリュームを絞ったときに全体の音に対して高音域が少なくなってしまい音がこもって抜けなくなる“ハイ落ち”対策の為にハイパスコンデンサを入れました。コンデンサ数値はPRSが採用していた180㎊を入れてみました。ちなみにディマジオピックアップ付属の配線図例では560pfの記載があります。
ギターによって使用されるハイパスコンデンサ容量は異なります。楽器店では250㎊等の取り扱いがあります。
Frontisland “06” 配線図
自作したギターFrontisland “06”の配線図です。
ピックアップはフロントにSUHRのSSV、リアにSUHRのSSV+(53mm) です。
2つのハムバッキングピックアップを5WAYのスーパースイッチとプッシュ・プルスイッチの組み合わせでコントロールしています。
比較的シンプルな操作で多彩なサウンドの選択が可能なお勧めの配線ですが、この配線パターンでは5WAYスイッチの切替えポジションが中途半端な位置で音がミュートされる為、5WAYの切替えをラフに行いたい人は注意が必要です。
トーンポットは通常のハイカットトーンとローカットの切替えが可能です。
SEYMOUR DUNCAN “P-Rails” 配線図
私の友人が好んで使っているダンカンのピックアップ“P-Rails”
シングルピックアップとP90を合体させてハムバッカー構造とし、スイッチの切り替えで各サウンドを切り替えられるというピックアップです。1本のギターで多彩なサウンドを表現することが可能です。
シングル、ハムバッキング、P90の切替スイッチはON-OFF-ONを使用しています。スイッチを2つ使用することでフロントとリアを別々にプリセットすることも可能です。