Frontisland “06”
ゼブラウッドボディの24フレット仕様。
SUHRのピックアップをセットで搭載し、2ハムと5WAYレバースイッチのコンビネーションで多彩なサウンドレパートリーを持たせたモデルです。
スペック
ボディ材:ゼブラウッド
ネック材:メイプル
指板材:エボニー
スケール:648㎜
【主要パーツ】
ペグ:ゴトー SG360-07-HAP 改
ナット:カーボン
フレット:JESCAR #58118
ロッドナット:ESP ホイールナット
ブリッジ:フェンダー AMERICAN VINTAGE 改
ボリューム、トーンノブ:GOTOH VK3-Chrome
LEDコントロールノブ:GOTOH VK15T-Chrome
ジャックカバー:SCUD JC-OB
バッテリーBOX: FERNANDES FER-2
ストラップピン:ジムダンロップ SLS1031N
【ピックアップ】
フロント:SUHR SSV
リア:SUHR SSV+(53mm)
【コントロール】
ボリューム:500kA プッシュ/プル ポット
トーン:500kA プッシュ/プル ポット
コンデンサ:Black candy 0.022uF
セレクター:5-Way Super Switch
ミュートスイッチ:ミニスイッチ on-on
【LED】
カラー:赤LED
コントロール:ON-OFFスイッチ、5パターン切替、点滅スピード調整
※パーツ名をクリックするとリンク先(サウンドハウス)にてパーツの詳細が確認出来ます。
ヘッド
ペグはゴトー製のSG360-07-HAPを搭載。
“HAP”とは、ハイト・アジャスタブル・ポストの略で、機能としてはペグポストの高さを任意の位置に調整することが出来るのでナットへのテンション調整が可能となります。HAPに弦のロック機能が追加されたHAPMも存在します。
GOTOH SG381-HAPM-07 L6-Chrome |
(サウンドハウス)
ネック周り
フレット素材はステンレスにしました。ジャンボサイズということもあり、フレットの加工は少し手間が掛かりますが、突き抜ける感じのサウンドとチョーキングの滑らかな感じは個人的に好みなので、施工は大変ですが手間をかける価値はあると思います。JESCARのフレットはクサビ下部分のタングが長くて打ちやすいので、フレット打ちの作業がスムーズに進みます。
ヘットトップ以外は艶消し仕上げとしました。
ネックの反りの調整はネックを外さなくても対応出来るようにホイールナットを取り付けました。
ボディ周り
ピックアップはSUHRで統一しました。
ブリッジ側はビンテージサウンドが楽しめるSSV+を載せてみました。SSV+はSSVのパワーアップ版だそうです。自分好みのサウンドと丁度良いパワー感だったので、ピックアップ何にしようか迷ったらこれを載せとけば間違ないかな。という感じです。
配線・コントロール
2ハムのピックアップレイアウトにおいて、どのくらい多彩なサウンドレパートリーを持たせることが出来るかをテーマにコントロールを組んでみました。
コントロールがゴチャゴチャすると操作性が悪くなりそうだったので、ピックアップセレクターと1ボリューム・1トーンという基本的なコントロールに個人的に好きなキルスイッチを追加した状態を基準に配線を検討しました。そして、上記イラストの配線図で組んでみることにしました。
ボリュームノブが下がった状態ではピックアップセレクターはハム又はパラレルでピックアップポジションを選択する①の選択機能を持ちます。ボリュームノブを引き上げた②の状態はコイルタップモードです。今回は全てのポジションで異なったサウンドを出力させたかったので、②の←↑→のセレクターポジションではハムテイストを残したタップサウンドを出力させるようにしました。抵抗値を変えることでコイルタップのサウンドのニュアンスを変化させることが出来ます。
トーンコントロールはハイカットとローカットの機能を持っています。トーンノブが下がった状態では一般的なハイカットトーンコントロールです。ノブを引き上げるとローカットコントロールに切り替わります。
製作について
以下のリンクからどうぞ。
SHURのピックアップには配線図がありません。なので、テスターによるチェックを行いピックアップ出力線の配線方法について調べる必要があります。
チェック方法については[ピックアップの配線方向(位相の確認)]という別の記事にまとめています
完成
塗装は今回も2液性のウレタンクリアを使用しましたが、これまで使ってきたものとは違う種類のものに変えてみました。
ネックグリップ部分は艶消しのクリアを使用しました。艶消しのグリップネックは艶有のギターとは違うタッチで好まれる場合が多いです。
配線も多くのサウンドバリエーションが試せる仕様にしてみたりと、今回はチャレンジの多い一本となりました。