1ピックアップ配線例

1つのピクアップでもコントロールの設定次第ではギターから出力されるサウンドに様々なバリエーションを持たせることが出来ます。このページでは、いくつかパターンを紹介したいと思います。
※ポット、ミニスイッチは裏から見た状態での表記となります。

1シングルピックアップ 1Volume 配線図

1PU-1Volume 配線図

1ピックアップのシンプルな配線図です。

ヴォリュームやトーンのポットの抵抗値は使用するピックアップの種類や出力したいサウンドによって選定します。
シングルピックアップのみ搭載されているギターには250㌔のポットを使用し、ハムバッキングピックアップの搭載されたギターには500㌔のポットが使用される場合が多いです。

1ハムバッキングピックアップ 1Volume 1Tone 配線図

1ピックアップのシンプルな配線図です。

ハムバッキングピックアップは簡単に言うとシングルピックアップを2個直列で配線したものですので配線は図のようになります。
ピックアップのアース線はポットの裏等にハンダ付けし、アースに落としましょう。

ポットのAカーブBカーブは好みによりますが、ボリュームはA又はB、トーンはAがスタンダードな組み合わせです。

ミュートスイッチ 配線図

guitar-1HB-1Volume-1Tone-Mute-wiring

ミュートスイッチを追加した図です。

“キルスイッチ”とも呼ばれます。
スイッチ一つで音を全ミュートすることが出来る便利な配線です。リード線2本を既存の配線に割り込ませるだけの簡単な配線ですが、スイッチング奏法が出来るようになるなど表現の幅が広がります。

※図のスイッチは6ピンのON-ONスイッチです。

ダイレクトスイッチ 配線図

こちらはミュートスイッチと逆の機能を持った配線です。
スイッチ一つでコントロールを介さずピックアップからの信号をダイレクトに出力する配線です。

ダイレクトスイッチの使い方としてはトーンやボリュームを若干絞っておいて、ここぞという時ににダイレクトスイッチを入れて全開出力するとかボリューム絞っておいてスイッチング奏法やるとか色々あります。

音質的な話でいうと、コントロールを介さず出力した場合には若干高音域が強調された感じになります。強調というか、それがそのピックアップの本来のサウンドです。体感する程の効果かどうかはギターの状態や聴き手の感じ方により変わるとは思います。そしてその効果は500Kのポットをよりも250Kのポットを使ったギターの方が顕著に現れます。

1ハムバッキングピックアップ 1Volume 隠れTone 配線図

見た目は1ハム1ボリュームの仕様です。男の1ボリュームというやつです。
そんな男らしい見た目とは裏腹に、この配線では隠れた機能を備えており、ボリュームポットをプルした時(引き上げた時)にボリュームポットがトーンポットに変化してトーンのコントロールが可能となります。
トーンコントロールモード時には、ボリュームはポットの回路を通らずバイパスされる為、ギター側のボリュームコントロールはノブの回転に関わらず常に最大となります。
フランケンのように1ボリュームの仕様が好きだが、ライブやレコーディング等でトーンを効かせたい時がくるかもしれないという場合には、保険としてこちらの機能を備えておくと良いです。

1ハムバッキングピックアップ 1Volume 1Tone タップ機能付き配線図

1Volume1Toneタップ付--ギター配線図

1ピックアップのタップ機能付き配線です。

トーンノブを引き上げると右側のボビンがキャンセルされてシングルピックアップとなります。
ハムバッキングピックアップでシングルのようなサウンドも欲しい場合にはこちらの配線がおススメです。

1ハムバッキングピックアップ  シリーズ/パラレル フェイズ切替え付き配線図

ハムバッキングピックアップの4芯線を活用してサウンドバリエーションを持たせるコントロール配線です。
ボリュームノブをプルした(引き上げた)場合には片側のボビンのみ位相が反転され、中低域の音がカットされたようなサウンドとなります。
トーンノブをプルした(引き上げた)場合には、2つのボビンが直列配線から並列配線となり、並列配線のシングルピックアップ2基を同時に鳴らす配線回路となります。ストラトで例えると、リアとセンターのミックスポジションと同じ回路状態となります。

1ハムバッキングピックアップ  シリーズ/タップ/パラレル切替スイッチ付配線図

ON-ON-ONのミニスイッチを使用した配線です。
スイッチが⇩向きのポジションでは、そのピックアップのメインサウンドである“ハムバッキングサウンド”が出力されます。
⇨向きの場合には、左側のボビンがキャンセルされた右側ボビンのみのシングルピックアップとなります。
⇧向きの場合には二つのボビンは並列接続となり、シングルのパラレルサウンドが出力されます。

ハイカット・ローカット切替 配線図


スイッチ付きのポットを使用することでローカット機能を持たせたトーンコントロール配線です。
トーンノブをプルアップした状態ではローカットモードとなります。

複数のピックアップを搭載したギターの場合はピックアップの出力線をセレクターに入れ、セレクターからの出力線をトーンポットの真ん中の端子に入れます。
6ピンのミニスイッチでも配線可能です。

ハイカット・ローカット バランサーポット配線

ハイカット、ローカット-バランサーポットコントロールバランサーポットを使用することにより、1つのコントロールノブでハイカットとローカットをコントロールする配線です。
コントロールノブのセンター位置から時計回りに回すとハイカットが効いていき、反時計回りに回すとローカットが効いていきます。
1アクションでハイカットからローカットまで自然にコントロールすることが出来る配線ですが、通常のコントロールに比べてノブの操作に対するトーン変化量は2倍になる為、操作がシビアに感じる場合もあります。

ベースで見かけることの多い配線法です。

Fender Esquire 配線図

フェンダーのエスクワイヤ―タイプの配線です。
1ピックアップと3WAYのレバースイッチの組み合わせでトーンをコントロールする配線となっています。

レバー位置“⇨”の場合、トーンのノブを操作してもトーンが効かない状態となります。

レバー位置“⇧”の場合、トーンノブの操作に合わせてトーンのコントロールが有効となります。(一般的な2P.U.のテレキャスと同じコントロールです)

レバー位置“⇦”の場合、2つのコンデンサ(0.047µf)2つと抵抗(3.3KΩ)でプリセットしたトーンサウンドが出力されます。このとき“⇨”の時と同様トーンノブでのコントロールは無効となり、トーンノブを操作しても音色に変化はありません。

Fender Esquire (Tapped) 配線図

フェンダーのエスクワイヤ―タイプの配線のタップバーションです。タップ線を備えたピックアップで配線が可能です。

レバー位置“⇨”の場合、ボリューム・トーンノブのコントロールは可能でピックアップはフル出力となります。

レバー位置“⇧”の場合、ボリューム・トーンノブのコントロールは可能で、ピックアップは出力が抑えられたタップサウンドとなります。

レバー位置“⇦”の場合、ボリュームのコントロールは可能ですがトーンは効きません。ピックアップは出力が抑えられたタップサウンドとなります。

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