材料の厚み調整と平面出しが済んだらボディ外形の切り出しです。今回はハンディルーターのみを使った外周加工を紹介したいと思います。

必要なツールはハンディルーターと、ボディを貫通する長さのルータービットです。エンビ版のガイド(治具)に沿わせて加工します。

ギターボディ外周切り出し②

位置決めをします。
塩ビ板だと透明なので材料のどの部分の杢目を活かすのか決めやすいです。杢の気に入らない部分は避けれるようなら避けましょう。

ギターボディ外周加工③

位置が決まったらボディ材に型を両面テープで貼り付けます。
両面テープは再剥離タイプのものを使用しています。ホームセンターで購入できます。
ルーター加工の際は材料をテーブル等にしっかりと固定します。

ボディ外周ルーター加工

材料に刃を入れてボディの型にルーターのガイドを沿わせて一周させます。一度に切り込む深さは3~4㎜程度にしています。一度に深く切り込みすぎると負荷が大きくなりますので注意が必要です。

ギターボディ 外周加工

写真右側がボディの型です。ルーターのガイドと刃の間の間隔は2㎜です。なので、型よりも2㎜大きく切り出されます。

ギターボディ 外周加工

切り込んで一周回す。を何回も繰り返して切り抜きます。このような切り抜き加工をする場合、テーブル等に刃が入らないように材料の下に枕木等を置いておく必要があります。

ギターボディ 外周加工 完了

ギターボディの外周切り出しが完了しました。

今回は外周の切り出しから加工を始めましたが、形状等の条件により、ネックポケット等を先に彫ったほうが良い場合もあります。仕上り精度と安全面を考慮して加工順序を決めると良いと思います。

こちらのYouTubeでは別の方法でボディを切り出しています。

次の作業はこちら→ ピックアップ・コントロールキャビティの加工

 

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