電気カンナ

電気カンナ

メーカー:マキタ(刃幅165㎜)

材料の平面出しに使います。
指板・ネックの貼り面を作る時などに便利です。




電気カンナとは

大工さんが使うカンナを電動化したもので、木の表面を均一に削る工具です。
手動のカンナとの違いは一度に切削出来る切り込み量が多く、短時間で正確に平面だしの作業を行うことができます。切削面は下手な手カンナよりも綺麗に仕上がります。

替刃の販売があるので、刃が欠けたり切れなくなったら交換することが可能です。また、業者さんに研磨に出すことも可能です。

使い方

材料は加工中動かないように固定します。
電気カンナの深さ設定を行います。負荷さ調整ノブを回すことでフロントベースが上下します。

電気カンナのハンドルと負荷さ調整ノブを持ち、フロントベースのみを材料に乗せた状態でスイッチを入れます。

刃物の回転が上がったことを確認し、電気カンナを前へ押して材料を削ります。

刃が材料を完全に通過したらスイッチを離し、刃の回転が止まるまで安全な状態で待ちます。

ギターの製作においては手押しカンナ(テーブルプレーナー)の方が作業に向いています。

私は電気カンナをさかさまにセットし、手押しカンナとして使うことが多いですが、
この使い方は大変危険なので安全カバーの付いた専用品の使用をお勧めします。

電気カンナはセッティングが重要です。

電気カンナは回転ドラムにセットされた2枚の刃が高速回転して材料を切削します。
この2枚の刃の出具合の調整を正しく行うことで仕上がりの制度は良くなります。

精度を追求する場合には前後のベースプレートの平面が正しく出ているか確認しましょう。
基本的にベースプレートは調整不要ですが、私は研磨による平面出しを行って自分の使い方に合うよう調整をしています。

使用に関しての注意点

①ケガに注意

どの加工機械にも言えることですが、ケガに注意が必要です。
鋭利な刃物が高速回転する危険なツールです。
保護メガネをかける等、ケガの予防処置を行ったうえで用法を守り安全に使用しましょう。

②作業環境への注意

可動時には大きな動作音がします。作業音が響く場合には近隣への配慮が必要です。

③目飛びに注意

目飛びが発生します。目飛びが起き易いバーズアイ等の材料を加工する際には注意が必要です。

まとめ

電気カンナを選ぶうえで重要なポイントとなるのは切削幅です。

刃幅よりも広い面を切削した場合、段差が出来ることがあります。
作業用途が分かっている場合には、加工したい材料の幅を確認したうえで必要な刃幅の電気カンナを選びましょう。

また、製材をメインに使う場合には電気カンナではなく手押しカンナ(テーブルプレーナー)を導入した方が作業性が良いです。

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