スライド丸ノコ

材料のカットやフレットの溝切りに使用しています。
この機械のおかげでフレット溝切り作業がとても楽になりました。

スライド丸ノコとは


京セラ(旧リョービ)卓上スライド丸ノコ
(Amazon)

回転する刃の付いたアームを手前から奥側へ水平にスライドさせることで材料の切断を行う機械です。
刃の可動域や角度設定が可能です。私はギター製作においてフレットの溝切りに使用しています。

使い方

ギターのフレット溝を切る場合

フレットの溝は0.5~0.6㎜の溝幅で仕上がるように刃厚を調整したものをセットしています。
軸径20mmに対して内径22mmの刃をセットする場合には変換ブッシュ(アタッチメント)を使用します。

指板材を治具にセットし、センター線に合わせて直角に刃がスライドするか確認します。
試し切りをしてフレット溝が指板上面に対して垂直に入っているか、指板センター線に対して垂直か、深さは足りているかを確認します。
治具に刻んだフレット位置に合わせてフレット溝を切っていきます。

使用に関しての注意点

①ケガに注意

どの加工機械にも言えることですが、ケガに注意が必要です。
鋭利な刃物が高速回転する危険なツールです。
保護メガネをかける等、ケガの予防処置を行ったうえで用法を守り安全に使用しましょう。

②作業環境への注意

可動時には大きな動作音がします。作業音が響く場合には近隣への配慮が必要です。

まとめ

上下可動域とスライド可動域が必要な作業に足りている物を選ぶ必要があります。
ギターのフレットを切る程度なら小型のもので十分だと思いますが、造りが簡素でスライド機構にガタがある場合は仕上がり精度が落ちる可能性があります。

スライド丸のこにはレーザーガイドが付いているモデルもあります。刃が入る位置をレーザーが照らしてくれるので位置合わせが楽です。
テーブルは回転式で角度が変えられますので、ファンドフレットの溝切りにも対応します。

フレット溝はフレットソーで手切りすることも可能です。正確に速く加工したいという場合には機械を使用した加工がお勧めです。

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