機材紹介:エアーコンプレッサ
メーカー:LUDMAX
モデル:OL-0925S 25L オイルレス
エアコンプレッサーとは
エアーコンプレッサーとは空気圧縮機のことで、空気を圧縮してタンクに貯蔵するツールです。
高圧のエアーをツールに送り込むことで様々な用途で使うことが出来ます。
私はエレキギター製作において、木の切削や研磨で発生した木くずを吹き払う清掃作業や、スプレーガンによる塗装作業に使用しています。
コンプレッサーの種類
コンプレッサーにはオイル式とオイルレスの2種類があります。
オイル式は圧縮機構の摩擦低減の為、自動車のエンジンと同じようにオイルが潤滑しています。
圧縮室にオイルが直接混入することは少ないですが、オイルミストが圧縮空気に混入する場合があります。エアドライバー等のエア工具には向いていますが、スプレーガンでの塗装作業のようにオイルミストが混ざると仕上がりに影響を及ぼすツールには向いていません。
オイルレスコンプレッサーは圧縮部のシールや摩擦部にオイルを使用しない構造となっている為、オイルミストの混入の心配がありません。塗装にも問題無く使用出来ます。ただし、オイル式よりも連続使用時間や耐久性は劣ると言われています。
迷ったらオイルレスを選んでおけば間違いありません。
ギターの塗装で使うくらいであれば25L前後の容量で問題無さそうです。
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使用に関しての注意点
①ケガに注意
清掃等に使用するエアーダストガンからは圧縮された空気が吐出されます。
至近距離で人に吹き付けた場合に鼓膜が破れる等の事故にもつながりかねませんので注意が必要です。
②作業環境への注意
圧縮時には動作音がします。清音設計のモデルもありますが、作業音が響く場合には近隣への配慮が必要です。
有機溶剤を使った塗装を行う場合、人体に悪い影響を及ぼすことがあります。
塗料臭等で近隣の方に迷惑をかけないよう配慮が必要です。
③圧縮時に発生する水分に注意
コンプレッサーは大気中の空気を吸って圧縮しています。吸い込んだ空気に含まれる水蒸気の水分が、圧縮と温度変化により液化してドレン水となります。ドレン水はタンク内に溜まりますので使用後はタンク下部のドレンコックから圧縮空気とドレン水の排出を行いましょう。
水分が混ざると問題のある塗装等の作業に用いる場合には水分を分離してくれるフィルターの使用が有効です。
私のエアーコンプレッサー 現在の状況
ドレン水の影響でドレンコックが腐食して動きが悪くなってしまったので交換しました。
それ以外にはギターを製作する上で特に不自由なことはありません。
塗装の際にはガンの直下にエアフィルターを取り付けて吹付けを行っています。
エアーを送るホースにも種類があり、以前はソフトタイプを使用していました。
ホースに寿命が来たため交換しましたが、現在使っているものはハードタイプです。
ソフトタイプの方が取り回しが楽なので、ホースはソフトタイプがおすすめです。
まとめ
エアーツールはコンプレッサーをはじめホース、ジョイント、ツール等、初期投資はかかりますが作業環境は格段に良くなります。また、缶スプレーでは再現が難しい塗装や、使える塗料の幅が広がるので作品の幅が広がります。