コンプレッサー

機材紹介:エアーコンプレッサ

メーカー:LUDMAX
モデル:OL-0925S 25L オイルレス

エアコンプレッサーとは


アネスト岩田 オイルフリーコンプレッサ エルフ FX7401
(Amazon)

エアーコンプレッサーとは空気圧縮機のことで、空気を圧縮してタンクに貯蔵するツールです。
高圧のエアーをツールに送り込むことで様々な用途で使うことが出来ます。
私はエレキギター製作において、木の切削や研磨で発生した木くずを吹き払う清掃作業や、スプレーガンによる塗装作業に使用しています。

コンプレッサーの種類

電源電圧

コンプレッサーには100Vのタイプと200Vのタイプが存在します。
一般家庭のような100Vの電源しかない環境においては200Vのコンプレッサーは使えませんので注意が必要です。

パワー

パワーは「Kw」や「馬力」で表記されています。現在私が使っているのは1馬力程度のもので、ギターの塗装はこなせています。

タンク容量

吹付時間が長く必要となる場合にはタンク容量が大きいものが適します。私が使っているものは25Lのものです。

オイル使用の有無

コンプレッサーにはオイル式とオイルレスの2種類があります。

オイル式は圧縮機構の摩擦低減の為、自動車のエンジンと同じように機械内部はオイルが潤滑しています。
圧縮室にオイルが直接混入することは少ないですが、オイルミストが圧縮空気に混入する場合があります。エアドライバー等のエア工具には向いていますが、スプレーガンでの塗装作業のようにオイルミストが混ざると仕上がりに影響を及ぼすツールには向いていません。

塗装を目的にコンプレッサーの導入を検討している場合にはオイルレスタイプがお勧めです。

作動音

コンプレッサーはピストンで空気を圧縮するタイプが多く、80db程度の作動音が発生します。
静音設計で作動音を抑えたのものもありますので、作業環境が住宅地等の場合には騒音値の確認をお勧めします。

塗装に必要なアタッチメント

エアーホース

コンプレッサー本体と塗装用ガン等のエアーツールを繋ぐエアーホースには形状や固さに種類があります。

形状についてはストレートタイプとスパイラルタイプのホースがありますが、スパイラルタイプは伸縮性があるのでホースがかさばりにくいというメリットがあります。

ホースの固さについてはソフトタイプという柔らかい構造のものがあります。ホースが硬いとガンを動かす時にの取り回しの抵抗になったり邪魔になったりしますが、ソフトタイプのホースであればガンの取り回しが楽でホース自体も癖が無いので作業の邪魔になりにくいです。
私は塗装にソフトタイプのホースを使用しています。

スプレーガン

スプレーガンには様々な種類のものがあります。
ガンを選ぶポイントは、塗料の供給方式とガン口径です。

ギターの塗装に個人的にお勧めするガンは塗料供給が重力式で口径は1.3前後のものです。

重力式はカップの角度が変えられるので、置いたものに対して上から吹付けが出来ますし、吊るしたものの下から吹付けることも可能です。

ガンには初心者向きのエントリーモデルもあります。これから塗装にチャレンジしてみようという場合には良いかもしれませんが、上位機種のガンと比べるとパターンが不均一であったりとクセが多く、シースルー着色やバースト等の繊細な着色は出来ないことはありませんが難しいです。

エアーフィルター

コンプレッサーで圧縮された空気中の水分は水となり、この水が稀にホースからエアーツール内に紛れ込むことがあります。
水分がエアーツール内に送られてしまうと塗料に水分が混ざってしまったりツール内部が錆びやすくなったりというトラブルに繋がります。
エアーフィルターはウォーターセパレーターとして圧縮空気中の水分と圧縮空気とを分離する機能を持ち、圧縮空気のみをエアーツール側へ送ることが出来ます。
このような理由から、特に塗装をする場合にはあった方が安心なアタッチメントです。

エアブローガン

エアーツールの中で使用する頻度が多いのはエアーブローガンです。エアダスターとかブロアガンとか呼ばれ方は様々です。

塗装する面に付いたホコリを払うのに使用します。ハードケース内のホコリ飛ばしや木工作業時の木屑を払うのにエアブローガンがあると便利です。

コンプレッサーのトラブル

タンク内の圧が下がると自動で空気の圧縮が始まるのですが、スイッチは入るがモーターは回らないという状態になってしまいました。原因不明な為修理に出しました。保証期間内だったので修理費用はかかりませんでした。

15メートルのリールタイプの延長コードに繋いだら電圧が低下する現状が起きてモーターがうまく回らなくなってしまいました。
不適切なサイズの延長コードを使用するとうまく動作しませんので注意が必要です。

タンク内に溜まる水の影響(?)で、タンク下のドレンコックが腐食して動きが悪くなってしまったので交換しました。もともとついていたドレンバルブよりもしっかりとした作りののもに交換し、その後はトラブルはありません。

まとめ

エアーツールはコンプレッサーをはじめホース、ジョイント、ツール等、初期投資はかかりますが作業環境は格段に良くなります。また、缶スプレーでは再現が難しい塗装や、使える塗料の幅が広がるので作品の幅が広がります。

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