FERNANDES FGZ-400 改
フェルナンデスのFGZ-400のメンテナンスと改造をしました。
このページではメンテナンスや改造の内容の紹介をしています。
ギター紹介
私が初めて買った1本目のエレキギターです。
フェルナンデスのFGZ400というモデルです。
ボディはアルダーですが、キルトメイプルのような見た目のグラフィック加工が施されています。
まだギターの構造のことをよく知らない時期に四苦八苦しながらピックアップを交換したりコントロールを改造したりした思い出があり、愛着のある1本です。
何年もの間弾かずに置いてあったものですが、久しぶりに弾いてみたら状態がかなり悪い感じでした。
今回のメンテ・改造ポイントは以下の6つです。
① クリーニング
② 配線逃し加工
③ ジョイント部分の形状変更
④ フレット修正
⑤ 配線リフレッシュとコントロールの変更
⑥ トレモロ裏パネルの作成
クリーニング
ピックアップリード線逃し加工
ネックジョイント部の形状変更
エレキギター始めてギターソロの練習をしている時に、ジョイント部分のボディが邪魔でハイポジションが弾き難く感じていました。
せっかくバラすので、ジョイント部分を斜めにカットして少しでもハイポジションが弾きやすくなるように改造してみたいと思います。
フレット修正
ギタークラフトの専門学校時代にフレットの摺り合わせを行いました。それ以来、あまり弾いていなかったこともありフレットの消耗はありませんでしたが頂点出しが甘かった為、今回は頂点出しをメインにフレット修正を行いました。
配線リフレッシュとコントロールの変更
配線は上の図のようになります。
スイッチ付きのポットを使用してフロントとリアのタップコントロールとセンターのフェイズ切替を行います。
トーンのノブを引き上げるとフロントとリアのピックアップが同時にタップされ、シングルサウンドが出力されます。
ボリュームのノブを引き上げるとセンターのピックアップの位相が反転し、レバースイッチでフロント+センター又はセンター+リアのポジション時においてフェイズサウンドが出力されるようになります。
増設したミニスイッチはリアピックアップのシリーズ・タップ・パラレルを切り替えるスイッチとしていましたが、今回はスイッチONで全ミュートになるキルスイッチとなるように配線を行いました。
フロントのピックアップはESPのパワーレールです。
シングルサイズながらも強烈なパワーを持ったピックアップです。
リアはダンカンのJBです。
ギターを買った時にXのBLUE BLOODというアルバムのバンドスコアも買いました。
当時はXばかり聴いていました。バンドスコアに機材紹介が載っており、PATAさんがダンカンのJBを使っているという情報を見ました。
その後、楽器屋さんで売っていたダンカンのJBがどうしても欲しくなり、買ってきて自分で載せ替えたのが一番最初のギターの改造です。
コントロールのパネルは過去に作成したものをそのまま使用します。
キャビティ内へ導電塗料を塗ったので、本来であればパネル裏にアルミシートや銅箔シートを貼ることでノイズ対策効果は更に有効となりますが、今回は見た目重視でいきます。
トレモロ裏パネルの制作
まとめ
古いギターですが、きっちり組み直すことでちゃんと弾ける状態になりました。
ギターは長年の使用により、フレットやスイッチ接点の消耗はどうしても起きるものですが、新しいものと交換することで演奏に支障が無い状態に戻すことが出来ます。
また、今回のようにコントロールの仕様を変更することで、今までに無い新しいサウンドの出力が可能となります。
交換した配線材やキャパシター等の種類・材質により、今までアンプから出力されていたそのギターの音質は少なからず交換前とは違ったものになります。
組み直し後にどようなサウンドが出力されるかという点も、このような作業の楽しみの一つです。
ネックジョイント部の加工によりハイポジションに手が入りやすくなりました。
ボディのジョイント部分を斜めにカットすることでハイフレットでの演奏が楽になりました。