1983年製

Fender
Jazz Bass

メンテナンス




フレット調整

このベースは数年前に別のリペアマンによってフレットが打ち換えられています。
フレットを打ち換えた直後の状態から数年経過した現在では状態が変化していることが多い為、改めて調整を行います。

自分好みのセッティングで演奏していてフレットのビリつきや音詰まりが無ければフレットの調整は必要がありませんが、自分好みのセッティングで上記症状が弦出る場合や弦高低めの攻めたセッティングにしたい場合にはフレットの調整が必須だと思います。
また、著しくネックの状態が悪い場合にはフレットを抜いて指板面の調整が必要になる場合もあります。

コントロール配線の修正

アンプからの音出し点検でトーンが効いていないような状態でした。
まずは目視で状態を確認します。
コントロール部はポット交換歴があるようです。
コンデンサは0.022µfが付いています。

コンデンサは数値によってトーンの効き具合が変わります。
プレイヤーのフィーリングに合った物であればどの数値であっても構いませんが、0.022µfで効きが足りないと感じる場合には0.033μfや0.047µf等に交換することでトーンの効き具合を深くすることが出来ます。

(メンテナンス前)

(メンテナンス前)

ポット、ジャック、コンデンサはリフレッシュの為に交換することになりました。
パーツのチョイスは使い勝手やサウンド面で人それぞれ好みによって変わる部分です。
トーンコンデンサは0.047µfへ変更します。

(メンテナンス後)

(サウンドハウス)

ノイズシールド処理

ノイズ対策の為にザグリ内に導電塗料を塗付します。
この作業を行う場合は殆どのパーツを外す必要があります。

導電塗料
導電塗料
Noise Hell SP-D-01(サウンドハウス)

ただ導電塗料を塗っただけではダメですので、導電塗装部は確実にアースへ落としましょう。

アースラグ
アースラグ(サウンドハウス)

今回のまとめ

電装系はリフレッシュしましたので、ピックアップで問題が起きない限り安心して使える状態になっていると思います。自分より長生きしているベースですが、これからも末永く活躍していってもらいたいです。

弦はダダリオの45-105を張りました。

ダダリオ(45-105)
ダダリオ EXL165(45-105)(サウンドハウス)

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