1963年製
Fender Jazz Bass
メンテナンス

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クリーニングと調整

「クリーニングと調整お願いします!」ということで預からせていただいたこのベース。暫く弾いていなかったものということですが、とりあえず現状の状態を見ていきます。

基本的なチェック項目

・演奏に適した範囲でセッティング出来るかを確認する
・セッティングした状態で各フレットを鳴らした際にビビり等が無いかを確認する
・コントロールノブを操作時等、電装系に異常がないか確認する

とりあえず上記点検項目が最低限のポイントかと思います。
楽器として正しく機能するかどうかという部分ですので、異常がある場合は修理や調整が必要となります。

今回の個体はネックが“ハイ起き”の状態で、16フレット周辺でビビりの発生する状態でした。

ハイ起きの場合の対応として、トラスロッドでのネック反り調整(構造上ハイフレット周辺はトラスロッドが効く部分ではありませんのでネック全体での帳尻合わせ)や、フレットの擦り合わせで対応可能なものもあれば、フレットを抜いて指板修正が必要なものまで、個体によってハイ起き状態は様々です。

今回はフレットの擦り合わせにて対応しました。
ネックエンドのフレットを低めに落として逃がします。

擦り合わせが終わったらネックをセットします。
ネックのヒール部分には“シム”がセットされています。

弦を張ってセッティングを出していきます。
今回使用した弦はトマスティック・インフェルト(JF344)です。

Thomastik-Infeld JF344
 Thomastik-Infeld ( トマスティック・インフェルト ) / JF344 (サウンドハウス)

今回のまとめ

点検の結果、セッティングの面で問題は無く、電装系も交換が必要なほどの症状はありませんでした。ハイフレットのビビりもフレット擦り合わせと全体のセッティングで解消されました。

今回のようなヴィンテージ品の場合、パーツの交換等で市場価値が落ちてしまったりするそうで、簡単に部品交換とはいかない場合があるそうです。
長い年月楽器として使用するには楽器と上手に向き合っていくことが必要なのかもしれませんね。

おまけ(製造年の確認)

フェンダーのネックセットプレートにシリアル№が刻印されており、その数字から製造年を割り出すことが出来ます。製造時期の確認方法はFender社のホームページに記載があります。

また、ネックのヒール部分にネック製作時の日付けがスタンプされているので、製造時期を特定する目安になるそうです。