Aria ProⅡ(ARB-50)
友人のアリアプロのベースです。
「要らないアンプあげるからちょっと調整してみて」
ということで預からせていただきました。
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順反りが足りない場合の対応
ネックの反りを調整しようとしましたが、ロッドが限界で順反りが足りませんでした。
この“ロッドの限界”には幾つかのパターンがありますが、ロッドのネジ切り部分が足りない場合は比較的簡単に対処が可能です。
よくあるのがロッドスペーサーを入れるというものですが、今回はロッドナットの逃がし加工で対応しました。
逃がしの部分までロッドが引っ張られるので順反り方向にネックが動くようになります。
クリーニング
フレット擦り合わせ
配線の修理
せっかく分解したので導電塗料を塗りました。
頼まれてないですがコントロールは以下のように組んでみました。
・フロントボリューム
・リアボリューム(ノブ引き上げでフロント+リア直列のターボモード)
・トーン(ノブ引き上げでローカットトーンコントロール)
※ポットは全て500KΩを使用しています。
オクターブ調整出来ない
4弦のオクターブが合いませんでした。
駒をネック方向に動かしたかったのですが調整ビスの長さが足りずに駒が外れてしまいます。
なので駒の調整ビスを5㎜長い物へ交換して可動範囲を増やすことで対応しました。
今回のまとめ
反りの調整が利かなかったりオクターブが合わなかったり、今回はネジの可動範囲による問題が2点ありました。
個体差もあるでしょうし、同じモデルでも弦の種類や経年変化等のいろんな要因で調整位置は変わり、調整代が無くなってしまった場合は演奏面でのパフォーマンスが低下するので厄介です。
ギター・ベースを購入する際に試奏出来る場合には、トラスロッドの可動幅の確認は出来ないかもしれませんが、ブリッジ駒の位置の調整の許容範囲がどの程度あるか目視ででも見ておいた方が良いかと思います。
軽く調整する程度の予定でしたが、思ったより時間が掛かってしまいました。
今回は勝手にコントロールに追加機能を持たせたりと、好きなようにやらせてもらいました。