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シンクロナイズドトレモロ
スイッチ設置加工
はじめに
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ストラトキャスタータイプのエレキギター等に使用されるシンクロナイズドトレモロブリッジのアーム取付け部分にスイッチを取り付ける改造です。
ON-ONの3ピンのミニスイッチを使用し、キルスイッチ(ミュートスイッチ)やピックアップのタップスイッチ等のコントロールが可能となります。
シンクロブリッジのギターではアームを使わない人でスイッチを増やしたい人向けの改造です。
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施工出来るトレモロと出来ないものがあると思います。まずは出来るか出来ないか実物を見て判断することが必要です。
トレモロの分解
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トレモロを分解していきます。
プレート・ブロック加工
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トレモロが分解出来ました。プレートのアーム穴にスイッチが入るか確認を行います。
入らない場合はプレートのアーム穴の拡大加工を行います。拡大加工には写真中央のビットを使用しています。
![](https://frontisland.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0699.jpg)
ドリルにビットを取り付けて穴を削り広げます。ブリッジの駒にミニスイッチの固定ナットが接触しないように駒の反対方向(写真でいうと上方向)に広げました。
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スイッチが付きました。
ブリッジの駒とスイッチとのクリアランスを確認します。干渉が無いようなら問題ありません。
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トレモロブロックを加工します。スイッチに干渉する部分をカットします。
トレモロブロックの質量や形状の変化により、サウンドそのものに変化が生じる可能性があります。
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トレモロブロックのカットにはディスクグラインダーを使用しました。
![](https://frontisland.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0711.jpg)
ディスクグラインダーによるカットが完了しました。
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切断面をベンチグラインダ等で整えてバリ取りを行います。
組み立て・確認
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仮組みを行い、クリアランスを確認します。
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今回のトレモロには6ピンのミニスイッチもギリギリ付きましたが、ボディの逃がし加工は非常にシビアになりそうです。
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トレモロを組み上げたらボディとのクリアランスを確認し、スイッチ部分がボディに干渉しないようにボディ側の加工を行います。スイッチ部分に配線を通す穴開けも必要となります。
演奏の邪魔にならずスイッチ操作性も悪くない位置関係で見た目の違和感も少ない改造だと思います。
まとめ
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今回の改造にはトレモロブロック加工によりギターそのものの“鳴り”が変化する可能性と機械加工による思わぬケガを負うリスクがありますので注意が必要です。
後々サウンド変化やアームが使えなくなることに後悔する可能性がある場合は加工用にトレモロを用意すると良いでしょう。トレモロブリッジやトレモロブロックを交換する際は互換性を確認しましょう。
フェンダー STDトレモロブリッジ ![]() |
トレモロブロック 弦ピッチ約11.3mm ![]() |
(サウンドハウス)